なぜ「誰でも思いつく」のに世界標準のブランドが育たないのか
「店舗に行ったら報酬がもらえる」——このO2Oリワードの構想はインターネット黎明期から存在する普遍的なアイデアである。スマートフォンにより位置情報とカメラが標準装備となった現在、技術的にはかつてないほど実現容易な環境にある。
しかし、VisaやGoogle Mapsのようにこの領域でグローバル標準として君臨しているブランドは、現時点で存在しない。
| カテゴリ | サービス例 | やっていたこと | なぜ止まったか |
|---|---|---|---|
| 位置×ゲーム | Foursquare / Swarm | チェックイン+バッジ | 加盟店への実益接続が弱く自己顕示ツールで終了 |
| レビュー×XP | Google Local Guides | 写真・レビューでXP付与 | XPに実体価値なし。循環が一方通行 |
| 来店×ポイント | Shopkick | 来店ポイント→ギフトカード | グローバル展開に至らず縮小 |
| トークン×Earn | StepN / Galxe | タスク完了でトークン付与 | 換金目的ユーザー殺到→価格暴落→崩壊 |
| 国内ポイント圏 | Tポイント / 楽天 | 強力なローカル経済圏 | 通貨・法律の壁で国境を越えられない |
部分的には成功した例が多い。しかしいずれも「部分最適」の域を出ず、グローバル標準にはなれなかった。
ユーザーは「またポイントか」と感じている可能性。3障壁を解決しても需要がなければ無意味。
自社独占ロイヤルティを好む店舗はプラットフォーム参加を望まない可能性。
Visa/Amexキャッシュバックは既にグローバルO2Oリワードの一形態。
| # | 要件 | 詳細考察 |
|---|---|---|
| A | 通貨規制を回避しつつ世界中で「実質価値」として機能する中立的な報酬出口 | → 008-1 |
| B | 国境・言語・端末に依存しないゼロインストールのグローバル体験層 | → 008-2 |
| C | 低フリクションかつグローバル統一の「1人1アカウント」保証メカニズム | → 008-3 |